470





国際470級
 1973年からインカレの制式艇として採用された2人乗りクラス。470は全長が4.7mであることに由来し、日本では『ヨンナナマル』と呼ばれている。トラピーズシステムが採用されていて、ハーネスを着用したクルーはトラピーズワイヤーをハーネスのフックに引っ掛けて、ぶら下がるようにしてハイクアウトする。追い風のときには、第三の帆であるスピネーカーを展開する。
 1976年のモントリオール大会からオリンピック種目として採用され、1988年のソウル大会からは女子種目も採用された。五輪種目の中では、軽量選手有利となるクラスなので、日本が最も得意とする種目。1996年のアトランタ大会では女子470級で銀メダル、2000年のアテネ大会では男子470級で銅メダルを獲得した実績もある。


snipe




国際スナイプ級
 1947年からインカレ種目として採用された伝統のクラス。トラピーズもスピネーカーも装備されていない、クラシカルなスタイル。ボートスピードもさることながら、タクティクスやストラテジーといった駆け引きが勝負を分ける。470級よりも乗員の体重が要求される。スナイプは英語でシギの意味で、セールマークは鴫のシルエットをかたどったもの。
 オリンピック種目ではないものの、世界中に普及しているポピュラーなクラス。日本では、かつて国体やインターハイの制式艇としても採用された歴史があり、スナイプ級が最も普及している国のひとつとなっている。