「紫魂BIB」 デビュー!

背中には大学のシンボルマークであるMのロゴ

 2010年10月、秋季関東学生ヨット選手権大会にて、「紫魂BIB」がデビューしました。明治大学のスクールカラーである紫紺色に染め抜かれたBIBの胸に、明大ヨット部員の胸には「紫魂」の二文字が白く染め抜かれている精神性を象徴する「紫魂」の二文字が白抜きで燦然と輝く「紫魂BIB」。背中には、大学のシンボルマークであるMのロゴが、これまた鮮やかな白抜きで大きく描かれております。
 セーリング競技におけるビブ(ビブスは複数形)の役割は、ライフジャケットがシートやロープ類に引っ掛かるのを防ぐという効果を期待するものですが、近年インカレやインターハイなどでは所属チームを表すユニフォーム的に使用されることが多いよ全日本インカレでデビューした「紫魂BIB」うです。
 明治大学体育会ヨット部の「紫魂BIB」も、レースに出場する選手だけが着用することができるユニフォームで、大会に出場するメンバーの人数分(12人)しか用意されていないということになっています(おそらく予備があるはずなのですが、それについては機密扱いとなっています)。
 ラグビー部のジャージ授与式のように、大会の前日、レースメンバーの発表とともに主将が選手に手渡しします。全日本インカレの授与式には1979年大会でスナイプ級優勝したときの監督と主将が同席し、その厳かな様子を見て31年前を思い出し、感慨に浸っていたようです。長い伝統と実績を積み重ね全国の高校生ラグビーメンの憧れとなっている紫紺ジャージのように、ヨット部の紫魂BIBにも伝統と実績を染みこませていかなければなりません。
 関東予選をなんとか突破して、全日本インカレでのお披露目がかなった紫魂BIBですが、その戦績はとても満足のいくものではありませんでした。しかし、これが今の明大ヨット部の現実です。たった2人の4年生である坂上主将と桐生副将は、この紫魂BIBをなんとか全日本に連れて行くことができました。誇り高き紫魂BIBの歴史はここに始まったのです。後に続く部員たちは、伝統ある明大ヨット部に相応しい歴史を、この紫魂BIBに刻んでいくという使命と栄誉があるのです。